関西人間図鑑  【第11回  

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会費を出すのが会員の仕事とはちゃう
 「援助する側が指揮しては植民地と同じ。現地の人が自分で目覚めて動かない限り、彼らは自立できないし、援助したことが根づかない」
 協力を求めてきたときに、はじめて手を差し伸べるのが真の援助である。  
 現在、18ヵ国にネットワークを広げ、飲料水(井戸)供給のほか、アジア各国に植林、教育、生活向上など、さまざまな自立開発協力事業を行っている。
「会費を出すことが、会員の仕事とはちゃうからね。活動とかかわりを持つことが大切。人にはそれぞれ得意分野があって、アンタみたいに文章が書ける人には協会の広報誌を手伝ってもらいましょ。カメラマンの方にはパンフレットの写真を撮ってもらいましょう。お願いするときは、日程を組みやすいように早めに連絡するのでよろしく」
 気持ちいいくらい段取りを組むのが早い。
「来週から韓国へ行くから、遅くとも今週末には原稿を見せてや。それで、いい文章を書けるんやったら正式に広報誌の記事をキミにも任せるわ。もちろん、ボランティアやで」
■03年11月1日掲載。データなどは掲載当時のものです。


 


≪分類≫
アジア協会アジア友の会目
理事・事務局長科

≪生息地≫
肥後橋界隈

≪年齢≫
62歳


≪分布≫
アジア全土

≪活動時間≫
6時半〜翌2時半

≪好物≫
秘境、未開の地

≪相棒≫
手帳

≪天敵≫
ルーティンワーク

 
取材・文/北村 守康