関西人間図鑑  【第11回  

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学生時代に描いた夢と闘ってるんやね
 大学生のとき、アメリカの大学が主催するセミナーに参加した。内容はアメリカのアジア政策についてだった。
「セミナーのあと、ようわらんまま作文を書かされてね。しゃあないから、アジア政策の理想論を書きまくったんです(笑)」
 数日後、主催者側からセミナーの一員になってアジア諸国を訪問させてやるという通知が届いた。
「実は作文の内容なんて、ほとんど関係なかった。セミナーのツアーに耐えられる体力と精神力のある参加者を探していたんやね。面接で受かったようなもんですわ」
 そして2ヵ月間、アメリカ人の学生たちとアジアの国々をまわって各国の大学生と交流を深めた。
「よう考えたら、今私がやっていることは、あの作文で好き勝手に書いた理想を実現することなんやね」


 


≪分類≫
アジア協会アジア友の会目
理事・事務局長科

≪生息地≫
肥後橋界隈

≪年齢≫
62歳


≪分布≫
アジア全土

≪活動時間≫
6時半〜翌2時半

≪好物≫
秘境、未開の地

≪相棒≫
手帳

≪天敵≫
ルーティンワーク

 
取材・文/北村 守康