Since 【第13回  

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3 ココロを売るビジネス
 2000年、ゲーム機やカラオケ、ビリヤードなどのアイテムを中心とした時間制複合レジャー施設『JJ CLUB 100』の第1号店が誕生した。コンセプトは「レジャーのコンビニ&バイキング」。15分100円、滞在時間分の料金でどれでも好きなアイテムを楽しめるという前代未聞のシステムを採用したのだ。
「よく言われるように、20世紀はモノの時代でした。みんなが競ってモノを作って売ったように、僕も格闘技用品を作って売りましたから。ところが日本中にモノが溢れ、今では飽和状態になってしまった。じゃあ21世紀に求められるのは何か。僕は心だと思ったんです」モノではなく時間と空間、人との触れあいを提供したい。「幸い、武道具の通販から発展してフィットネス機材などの卸業を手がけていたので、遊具の調達ルートはありました。潰れたスーパーマーケットやボウリング場などの遊休不動産を利用すれば、ハコも確保できる。もう一度、地域コミュニティを復活させたかったんです」


 

≪KEY PERSON≫

長江 芳実氏(37歳)

≪PROFILE≫

[生年・出身地]
1966年大阪府

[趣味・特技]
育児、読書、格闘技全般

[座右の銘] 
人事を尽くして天命を待つ

≪COMPANY DATA≫

●設立●
1993年8月

●事業内容●
レジャー施設運営、スポーツ・格闘技用品のブランド展開

●所在地●
大阪市西区江之子島1-6-5 ネクストジャパンビル


 
取材・文/岸良 ゆか  写真/滝沢 稔