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5 魔法 |
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現在、芦屋ぎんなんは23の店舗を抱えるまでに成長した。それでも彼にはもっと大きな夢があるという。
「アメリカ進出を果たして、ニューヨーカーにウチのシュークリームを食べさせたい。あと、建築家の安藤忠雄さんとコラボレーションできたらなぁって。夢みたいな話ですけど」
少し恥ずかしそうにはにかむ。しかし、夢物語では終わらないことを、彼自身がいちばんよく知っているはずだ。
「“芦屋ぎんなん”の“ぎんなん”には廃棄処分の弁当と同じような意味があるんですよ。御堂筋にぎんなんが転がってるでしょ? 普段は気にもとめないけど、あれを拾ってうったらタダ同然のものが800円になるんです。なんか魔法みたいでおもしろいでしょ?」
子どもみたいに笑う。同じ時間を過ごすと、だれもが彼の人間性に惚れてしまうのだ。まるで魔法をかけられたみたいに。 |
芦屋ぎんなん株式会社のツボ
餃子やシュークリーム専門店のほか、カフェレストラン事業が急成長中の同社。エルメスの皿をシュークリーム用の器として使うなど、女性の好みを押さえた店舗運営はさすが。現在、飲食店だけで23店舗を展開。 |
■04年11月3日掲載。データなどは掲載当時のものです。 |
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≪KEY
PERSON≫
杉本 昌秀氏(39歳)
≪PROFILE≫
[出身地]
大阪府
[趣味・特技]
犬とじゃれること
[座右の銘]
協心
≪COMPANY DATA≫
●創業●
2000年12月
●事業内容●
餃子専門店、洋菓子製造販売、カフェレストランなど飲食店の運営、衣料企画販売、輸入雑貨販売
●所在地●
神戸市東灘区田中町3-3-3 ギンナンビル
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