関西人間図鑑  【第4回  

 >3>
 

せっかちな釣りなんで、友だちはつきあってくれない
 現代美術の本場ニューヨークに憧れたこともある。あえて地元にとどまるのは、実家の敷地内にある広いアトリエは快適だし、車があれば大阪、神戸へ出かけるのにも不便はないから。趣味の釣りへ出かけるのも便利。「自然の中に身を置くためには釣り糸を垂れるのがいちばん」と言いながら、釣果のためには絶えずポイントを変えるという落ち着きのなさで、地元の釣り仲間を減らしている。にもかかわらず美術学校の生徒たちが一緒に釣りをしたがる。釣りのあと、ごちそうしてくれるバーベーキューのせいだけではなさそうだ。 
こいつ、ビジュアル的に許せない
「釣りの邪魔になるからじゃないよ」
 蛙が嫌いなのは、その形を生理的に受け付けないから。研ぎ澄まされた感覚は身のまわりのモノにも向けられる。  
 愛車はシボレーのトレイル・ブレイザー。「大きくて作品を積むのに便利だから」というが、審美眼がシボレーの洗練されたデザインを選んだにちがいない。


 


≪分類≫
現代美術目 
画家科

≪生息地≫
兵庫県多可郡

≪年齢≫
29歳


≪分布≫
ギャラリー・美術学校

≪活動時間≫
10時〜翌3時

≪好物≫
エクレア、プリン

≪相棒≫
シボレー

≪天敵≫

 
取材・文/藤岡アーヤ