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"便利"な中のモヤモヤ |
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「これと、さらにこの機械を導入すれば、時間が短縮できますし、人件費も抑えられますよ」
時はIT社会が幕を開けた1990年代。そんな台詞で、"早い・安い・便利"を売り歩いていた。コンピュータ・OA機器を扱う会社の営業マンとして、"便利な世の中"を啓蒙してまわる忙しい日々。しかし、どこか腑に落ちない。
「自分の中のなにかがモヤモヤして、辞めたくなるときが度々あったんです。そのたびに上司にうまく説得されて残り、また辞めたくなる……そのくり返しでした」
2000年、あるニュースを観たときに、モヤモヤは形となって現れた。17歳の少年が包丁片手に高速バスをジャックし、3人を刺して1人が死亡した"西鉄バスジャック事件"。少年が犯行を予告していたのは、インターネットの掲示板だった。
「自分がしていることはいらないと、そう思いました。本当に必要なのは機械じゃない」
次の日、上司と飲みに行き、「辞めます」と、ひと言伝えた。 |
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≪分類≫
旅行案内目
アナログ文化科
≪生息地≫
大阪府八尾市
≪年齢≫
33歳
≪分布≫
田舎の奥地
≪活動時間≫
9時〜19時
≪好物≫
おばあちゃんの手作り料理
≪相棒≫
やたらデカい携帯灰皿
≪天敵≫
酢味噌
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