|
|
素晴らしさと寂しさ |
|
工業高校を卒業後、鉄道会社に入社した。当時、世間は60年安保のまっただなか。労働組合の青年部長を務めながら、時代の波にのまれるように安保闘争にのめり込んでいく。
「勉強しましたね。本をいっぱい読んだし、国会議事堂に押しかけたこともあった。そのころ芽生えた『弱者に光を当てたい』という考えが、僕の人生に大きく影響してくるんです」
24歳のとき、一冊の本を手にとった。斉藤良輔著の『日本の郷土玩具』。世界に誇れる日本の郷土玩具の素晴らしさと、それらが失われつつあることを知った。
「玩具は子どものためのものだからか、作者に光が当たることは少ない。なんだか弱者が蔑まれているような気がして」じっとしていられなかった。
「会社に勤めながら、休日は玩具収集です。本に載っていた作家の住所を頼りに、リュックを背負って日本中を旅しました」 |
|
|
|
≪分類≫
学芸員目
オモチャ科
≪生息地≫
兵庫県神崎郡香寺町
≪年齢≫
65歳
≪分布≫
日本全国
≪活動時間≫
5時〜22時
≪好物≫
行進曲
≪相棒≫
セキセイインコのイイコちゃん
≪天敵≫
真似するひと
|
|
|