関西人間図鑑  【第18回  

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ハマった理由
 来日して最初に興味を持ったのは活け花。
「シンプルですっごくきれい!」
 フラワーアレンジメントとは違う「花の1本勝負」に虜となり、3年半かけて師範を取得した。次に目を奪われたのは、「美術品みたい」な着物。落語の世界に踏み込むきっかけも、「着物が着られる」ことだった。
「友達が桂枝雀先生に英語を教えてて、『今度お茶子しない? キモノ着れるよ』と電話があった。オチャコ? なにそれ? でも、キモノが着れるんならやるやる〜」と二つ返事でOKした。舞台袖から覗き見た初めての古典落語はイマジネーション・ワールド。
「何十年も前にリヤカーを引いてやってくるうどん屋や、そのうどんをおいしそうにチュルチュルッと吸い上げる様子が目の前に広がったね」
 見たこともないものを想像させる落語に、ハマった。  


 


≪分類≫
イギリス目 
落語科

≪生息地≫
大阪市中央区谷町4丁目

≪年齢≫
「言ってもいいけどウソつくで」


≪分布≫
ミナミ一帯

≪活動時間≫
ばらばら

≪好物≫
黒豆・枝豆など豆類
(ベジタリアンなので)

≪相棒≫
パーティ、パーティ!

≪天敵≫
マナーモードにしない人

 
取材・文/中村 神無