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2 印刷機を回してくれ
 高校卒業後、整備士、紳士服メーカーの 営業を経て、印刷会社の営業に。そこでの 営業スタイルが今の原点だ。
 得意先からは「ほとんど自分ところの社 員並みに扱ってもらった」というほど、か わいがられた。その秘密は、印刷の依頼以 外のことでも相談に乗っていたことにある。
「印鑑作ってくれ、とか、土地探してくれ、 とか。ホンマ、ぜんぜん仕事と関係ないこ とでも、お客さんが頼んではるんやからっ て気持ちで引き受けてましたね」  
 だが、上司はそんな働き振りを苦々しく 思っていた。
「もっと印刷機を回してくれよって、イヤ な顔されていました」  
 顧客と仲よくなり、彼らがなにを求めて いるのか。満足させる手段の一つとして印 刷がある、という考え方。だから、ただの 「刷り屋の御用聞き」では満足できなかっ た。


 

≪KEY PERSON≫

上瀬 正洋氏(38歳)

≪PROFILE≫

[出生・出身地]
1969年 大阪市

[好きな言葉]
一喜一憂しない

[趣味・特技] 
特になし


≪COMPANY DATA≫

●創業●
2003年4月

●事業内容●
各種印刷物の企画・制作

●所在地●
大阪市北区東天満2-5-20 古林ビル2F


 
取材・文/細山田章子  写真/小島義秀