Since 【第26回  

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1 いくつもの顔
 コンサルタント、プランナー、グラフィックデザイナー、教師、 現代美術作家。美大を卒業して10年、気づけばいくつもの肩書きを 持つようになっていた。それは、“職人”を目指していたクリエイターが実業家になった証拠でもある。
「大学では版画を専攻していて、ずっと作家になるつもりでいまし た。卒業して2、3年は制作のみに集中していましたが、やはりフ ァインアートで食べていくのは難しい。それで、デザイン事務所に 就職したんです。グラフィックデザインとの出会いでしたね」
 デザインに魅力を感じながらも、バブル期の激務に体調を崩して退社。フリーのデザイナーとして活動をはじめるかたわら、専門学校の講師も務めていた。
「最初は美容院のショップカードを作ったりしてました。『いつか シャネルの広告を!』なんて野望もあったりして。でも、日々仕事をこなしていると、デザインワークそのものに嫌気がさしてくるんですよ。20代後半で講師の仕事だけに絞ろうかと思ったこともありました」
  ちょうどそのころ、ある人物との出会いで転機を迎えることになる。


 

≪KEY PERSON≫

芦谷 正人氏(40歳)

≪PROFILE≫

[出生・出身地]
1965年 大阪府堺市

[趣味・特技]
読書

[座右の銘] 
現実は、かつてはすべて想像の中にあった。


≪COMPANY DATA≫

●設立●
2003年6月

●事業内容●
グラフィックデザイン、Webデザイン、ショップイメージコンサルティング、マーケティング

●所在地●
大阪市北区南森町1-4-5アップドルク402


 
取材・文/岸良ゆか  写真/小島義秀